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青少年を暴力団から守る活動

青少年への暴力団からの働きかけを排除する活動

青少年を「暴力団」から守る法令(一部抜粋)

◆暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律
加入強要の禁止

  • 指定暴力団員は、少年に対し、指定暴力団等に加入することを強要し、若しくは勧誘し、又は少年が指定暴力団等から脱退することを妨害してはならない。

◆宮崎県暴力団排除条例
青少年に対する教育等のための措置

  • 学校において、その生徒又は学生が暴力団の排除の重要性を認識し、暴力団に加入せず、及び暴力団員による犯罪の被害を受けないようにするための教育が必要に応じて行われるよう適切な措置を講ずるものとする。

  • 青少年の育成に携わる者は、当該青少年が暴力団の排除の重要性を認識し、暴力団に加入せず、及び暴力団員による犯罪の被害を受けないよう、当該青少年に対し、指導し、助言し、その他適切な措置を講ずるよう努めるものとする。

暴力団は本当に悪い存在なのですか?

もちろん本当です。
暴力団は仕事もせずに税金も払わない者がほとんどであり、自分たちが楽な生活をするために人に暴力をふるってお金を奪ったり、覚せい剤などの悪いクスリやけん銃を売ったりするなどの犯罪を繰り返しています。

暴力団同士が対立して、けん銃を使ったりするため、一般の人が巻き込まれてケガをする等、私たちの暮らしを脅かしています。

暴力団はどんな生活をしていますか?

厳しい掟と自由のない生活
暴力団特有のルールが「掟」です。
組長や幹部の命令は絶対であり、「反抗の禁止」「仲間を売る(密告・裏切り)ことの禁止」等があります。
例えば、「〇〇を殺せ」と命令されれば、やるしかありません。

また、自由に脱退することもできません。
もし脱退を許してくれても、落とし前として、「指詰め」や「法外な金」を要求されます。

その他、一日中、暴力団事務所で電話当番をさせられたり、組長や幹部の使いっ走りばかりさせられます。
若い組員のほとんどが、「想像していた生活と違った」と後悔しています。
覚せい剤の使用
暴力団員は常に、「警察に捕まるのではないか」「組長や幹部に締められるのではないか」「敵からやられるのではないか」と疑心暗鬼な精神状態となっており、現実から逃げるため、覚せい剤を使用する者も多いと言われています。

覚せい剤を使用すると、肉体や精神が冒されて、最後には廃人となってしまいます。
死と隣り合わせ
暴力団は「犯罪者集団」です。
警察に逮捕されるのは当たり前のことです。

また、対立抗争等で、いつ死ぬかもわかりません。
犯罪で稼ぐ
組や幹部から、生活費などの支給を受けることは、ほとんどありません。

逆に「上納金」を組長や幹部へ納めるために、犯罪を犯してでもお金をつくらなければならないのです。
見栄とハッタリ
「外車などの高級車を乗り回すこと」「ブランド品を身に付けること」「目立つ女性を連れて歩くこと」「大金を派手に使うこと」など見栄とハッタリで自分の存在感を誇示します。
青少年を組に入れるための誘い文句としても使っています。

暴力団はなぜ青少年を誘うのですか?

警察の取締りで、若い組員が多数逮捕されていますが、組長などの幹部が楽な生活をするためには、手下となる若い組員を常に補充する必要があるからです。

そこで、暴力団員を主人公にしたマンガやテレビドラマの影響を受けて、暴力団の本当の姿を知らない、誤った憧れを持った青少年たちを標的にし、勢力の維持・拡大や資金源の確保のために、幹部の身代わりとなって働かせるのです。

どのような青少年が暴力団に誘われやすいのですか?

親や学校の先生等に不満を持ち、夜遅くまで遊びまわっている青少年や暴走族等の非行グループに入っている青少年等が誘われやすいのです。

暴力団は、そのような不満等に理解を示したふりをして、食事をおごったり、小遣いを渡す等して近づいてくるので、社会経験が少ない青少年は「かっこいい」「自分のことをよくわかってくれる」と勘違いし、憧れを持って暴力団に入ってしまうのです。

学校等の先輩・後輩の関係を利用して、無理矢理組員に引き込もうと狙っているケースもあるので注意しましょう。

暴力団に誘われたら、どうすればいいですか?

青少年は、社会的にも人間的に未熟です。
暴力団は、その未熟さに付け込んで勧誘してきます。
暴力団の世界とヤクザ映画を同一視し、その主役のような生き方をしたいという青少年には、「事務所でしばらく頑張れば、立派な幹部になる」等と言って暴力団事務所に連れ込んだり、お金を欲しがっている青少年には、「2~3日仕事を手伝えば大金が手に入る」等と言って暴力団が経営する店で働かせたりして、徐々に自分の手下にしていくのです。

誘いの態度が紳士的であっても、オオカミがヒツジを演じているに過ぎません。
暴力団の誘いに乗った青少年のほとんどが、「こんなはずじゃなかった」と後悔しています。
このような誘いを受けたら、一刻も早く家族や学校、警察・暴力追放センターへ相談しましょう。

甘い言葉に騙されないようにすることはもちろんのこと、怖いからといって誰にも相談しないでいると、取り返しのつかないことになります。
勇気を持って、暴力団からの甘い誘いを断りましょう。

暴力団犯罪の被害に遭わないようにするには?

暴力団に近づかないことが一番の対策です。
夜の繁華街には、暴力団の魔の手が潜んでいることが多いので、自分の身を守るためにも、夜遅くの外出はしないようにしましょう。

暴力団員が一般人になりすまして、「これはダイエットに効くよ」などと言って違法なクスリを勧めたり、「楽にカネになる仕事を紹介してやるよ」などと持ち掛けて、少女にいかがわしい店で働かせたりすることもあるので、そのような誘いがあった時には、甘い言葉にのることなく、必ず相談してください。

さらに暴力団は、青少年たちを「振り込め詐欺」等の架空請求詐欺や風俗店の呼び込み・ピンクチラシの配布・出会い系サイトによる売春のあっせんなど、ありとあらゆる犯罪に利用しています。

つまり、被害者でなく、逆に、知らないうちに犯罪に手を染めてしまうこともあるのです。
このようなことにならないよう、甘い誘いには絶対にのってはいけません。
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